地域計画(案)に対する意見書への回答

更新日:2025年03月26日

地域計画(案)について意見書の提出がありましたのでその要旨、回答について公開いたします。

縦覧期間

令和7年3月4日から令和7年3月17日まで

縦覧者数および意見書受付数

・産業振興課窓口縦覧者数 0名

・意見書数 1通

・意見数 6件

意見及び回答

意見1)1 地域における農業の将来の在り方(2)地域農業の現状及び課題について

「各地区のほ場管理については水利組合が各ほ場にあり農地の維持管理が行われている。」とあるが、農地法第2条に「農地については所有者または賃借権その他の使用および収益を目的とする権利を有する者は、当該農地の農業上の適切かつ効率的な利用を確保するようにしなければならない」と農地の権利を有する者の責務規程がある。○○○○組合では、農地の維持管理は土地所有者または耕作者が行っているが、町の考え方を問う。

回答

農地1筆に対する考え方は農地法2条の通りです。

ご意見の「水利組合が各ほ場に存在し、維持管理が行われている」という表現は、地域全体の農地という見方をしたときに共同で用水の管理や、農地の集積を行う体制が作られ管理されている状況を指しています。

意見2) 1 地域における農業の将来の在り方(2)地域農業の現状及び課題について

「高齢化や後継者不足の問題があり地域を将来的に担う新たな受け手の確保が課題である。」とあるが、令和3年3月策定の第六次吉見町総合振興計画に「令和22年頃まで、高齢化率の上昇と人口減少の同時進行が続く見込みです。今後は、働き手・担い手世代の減少による地域活力の低下、コミュニティの希薄化、人口規模に合わせた経済や地域社会の縮小など、吉見町で暮らす人々の生活にも様々な変化が予想されます。」「このような状況においては、これまでの延長線上に積み上げていく考え方や方法では、生活、経済、地域コミュニティなど維持していくことが難しくなります。」とある。

また、第六次吉見町総合振興計画第3部前期基本計画の農業の主な取組に「多様な担い手の確保・育成」「農地の有効活用」とある。今回の地域計画では、各地区の具体的な課題を明記すべきと考える。

○○○○組合では、再ほ場整備による用排水路の整備や耕地の大区画化が課題であると考えるが町の考え方を問う。

回答

町では地域計画策定にあたり、土地改良区や水利組合を中心に各地域の意見聴取をさせていただき計画をまとめました。地域計画の区分けについては営農体系や現在の農地の賃貸権の広がり、歴史的まとまりを考慮し、東西南北で区分けしております。このことから、各協議の場で多く上がった意見を中心に広く均された表現になっているところもあります。

地域計画は地域の意向を取りまとめ徐々に作りあげていくことが重要と考えていますので、特定の地域で個別の計画としたいなどの地域の考え方がある場合には柔軟に対応してまいります。

意見3 )3 農業者及び区域内の関係者が2の目標を達成するためにとるべき必要な措置(3)基盤整備事業への取組について

「基盤整備事業への取組については、担い手のニーズを踏まえ、関係機関と連携を図りながら、必要な整備を行う。」とあるが、第六次吉見町総合振興計画第2部基本構想に「農業系ゾーン 農業の振興を図るため、農用地の保全と有効活用に努めます。また、農道や用排水路を整備し、美しい田園景観の保護と創出に努めます。」とある。また、令和5年9月策定の農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想に「水田農業等土地利用型農業が主である集落で、効率的かつ安定的な農業経営の育成及びこれらの経営への農用地の利用集積が遅れている集落のすべてにおいて、地域での話し合いと合意形成を促進するため、農用地利用改善団体の設立を目指す。また、地域での話し合いを進めるに当たっては、農業経営基盤強化促進法第12条第1項の規定による農業経営改善計画の認定を受けた農業者又は組織経営体、認定農業者の経営改善に資するよう団体の構成員間の役割分担を明確化しつつ、認定農業者の育成、集落営農の組織化・法人化等地域の実情に即した経営体の育成及び農用地の利用集積の方向性を具体的に明らかにするように指導を行う。」とある。今回の地域計画では、各地区の具体的な課題を解決するための農地利用改善団体の設立や農用地の利用集積の方向性を具体的に明らかにするような指導内容の明記が必要と考えるが、町の考え方を問う。

回答

地域計画は今回まとめられたものが完成形ではなく、地域における具体的な課題について、土地改良区や水利組合等の単位で話合いの気運がより高まり、話合いの結果により課題解決の方向性が見出されれば、計画の見直しのなかで対応していきたいと考えております。

意見4) ○○○○組合「地域計画」座談会について

座談会の資料に「地域計画」とは、新たに10年後に目指す地域の在り方を地域の皆さまで話合い、その結果を計画書にまとめ、併せて農地利用を示した「目標地図」を作成するとあるが、地域計画(案)が添付されていた。

農林水産省が令和6年6月に策定した「地域計画策定マニュアル」には、協議の結果を踏まえ、市町村で具体的な地域計画(目標地図を含む)の案を作成とある。結果として、座談会の地域計画(案)と

現在の地域計画の案の公告の地域計画(案)と大差が無い。座談会の話合いは、農地中間管理事業の条件についての確認に費やされたと記憶している。

農林省などの資料によると「高齢化や人口減少の本格化を見据えて、地域農業をどのように維持・発展させていくかなど、地域の皆さんで地域の将来について話し合いを行い、地域計画を作成する。」とある。比企管内の市町村では、農業者の年齢や後継者の有無、今後の意向等をアンケート調査し、現況を把握した自治体もあると聞く。吉見町でも集落の代表者、農業者、市町村、JA、農業委員会、農地バンク等の関係者の徹底した話合いの場が必要と考えるが、町の考え方を問う。

回答

地域計画の推進にあたり、町、農業委員会、土地改良区、JAそれぞれが持つ情報を共有し、地域に出向き協議の場を開催しました。

また、地域の実情に応じ、担い手や地域住民にも参加いただき話合いを実施しております。

意見5) 農業経営基盤強化促進法第19条第7項 地域計画の案の公告について

令和7年3月17日現在、吉見町ホームページのホーム「町のお知らせ」に「地域計画の案の公告」の掲載がない。○○○○組合「地域計画」座談会の資料「地域計画」策定のスケジュールにも「地域計画の案の公告」の手続きがなく、パブリックコメントの実施について質問をしたが、町からの説明では、実施しないとのことであった。このような重要な案件のパブリックコメントは、「広報や回覧」でも町民に周知すべきと考えるが町の考え方を問う。

回答

計画の公告については、庁舎前の掲示板および町のホームページの地域計画のページの中でお知らせをさせていただいております。

パブリックコメントについては、地域計画は町が単独で作成する計画では無く、地域での意見をまとめたものであることから実施しておりません。

公告縦覧についての周知が不足しているというご意見については、今後参考にさせていただきます。

意見6) その他

地域計画(案)のパブリックコメントに対する町の考え方として、「具体的なご指摘については、今後の事業実施において対応する。」などでの回答をよく目にするが、今回の地域計画(案)は、農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想に基づく実施計画であり、具体的な施策をすべて明記すべて考えるが、町の考え方を問う。

回答

地域計画は地域の話合いの中で今後の地域農家の意向を取りまとめたもので、町の「農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想」に基づく施策をすべて明記するものではありませんが、その内容は基本構想と調和の取れた内容となっております。

この記事に関するお問い合わせ先

産業振興課 農政係

〒355-0192
埼玉県比企郡吉見町大字下細谷411

電話番号:0493-63-5015 

ファックス:0493-54-4200